トラネキサム酸の飲み薬と化粧品はどっちが美白効果が高い?

古くから医療現場で用いられていたトラネキサム酸ですが、医師が処方するだけでなく、最近は美白の有効成分として肝斑やシミ治療薬、化粧品にも幅広く配合されるようになりました。

シミが気になる、予防しておきたい、肝斑が濃くなってきた等の肌トラブルを抱える女性の強い味方です。

そこで今回はトラネキサム酸の美白効果や副作用、飲むタイプ(錠剤)と塗るタイプ(化粧品・医薬部外品)の違い等についてご紹介していきます。

トラネキサム酸の特徴と効果

肝斑対策に皮膚科でトラネキサム酸をすすめられました

トラネキサム酸とは1981年に発売された「トランサミン」のジェネリック医薬品で、人工的に作られたアミノ酸の一種のことです。

トラネキサム酸は抗炎症剤、抗アレルギー剤や止血剤として医療の現場で薬として古くから使われていますが、肝斑の改善に効果があることで注目されるようになりました。

トラネキサム酸はシミの原因となるメラニン色素の生成を抑制する働きで厚生労働省に認定されている「美白成分」でもあります。

私達が紫外線を浴びると、メラノサイトの活性分子である「プラスミン」という物質が活性化し、シミなどの色素沈着が生じやすくなります。

トラネキサム酸にはこの「プラスミン」のはたらきをブロックし、シミなどを抑制する作用がある為、美白に効果的なのです。

トラネキサム酸には、肝斑とよばれるシミを薄くする効果があります。肝斑の原因は、主に女性ホルモンのバランスの影響が大きいと言われていますが、トラネキサム酸は女性ホルモンに働きかける成分ではありません。

プラスミンのはたらきをブロックすることで、メラニン色素を作るメラノサイトの活性化を抑制し、色素沈着を改善していく成分です。

肝斑とは

肝斑とは頬骨あたりに左右対称にできる、モヤモヤとした輪郭のハッキリしないシミのことで、加齢によるホルモンバランスの変化が主な原因の1つです。

一般的な紫外線が原因のシミにはレーザー治療が有効ですが、肝斑は高出力レーザーにより症状が悪化する可能性がある為、最近迄、レーザー治療は適切ではないとされてきました。(※)

治療には主に内服薬(ビタミンC、トラネキサム酸、L-システイン)が処方され。特にトラネキサム酸は色素沈着を抑制する為、効果的です。また、美白外用薬(ハイドロキノンやトレチノイン)が併用されることもあります。

(※)近年では「レーザートーニング」という低出力のレーザー治療が肝斑に有効とされ、医院によりますが「メドライトC6」という機器での治療が増えています。

尚、加齢以外にも肝斑の原因と考えられるものとしては

  • フェイスマッサージやメイク落とし、スキンケア全般でかなり肌を擦っている。
  • ストレスを感じる環境が多い。
  • 妊娠や出産したことによるホルモンバランスの変化。

等があげられます。

肝斑に効く!飲むトラネキサム酸(内服薬)

トラネキサム酸を服用していたら肝斑が薄くなった!

先に説明の通り、肝斑治療にトラネキサム酸は有効であり、皮膚科の治療でも内服薬として処方されることが殆どです。

また、トラネキサム酸単体での販売はありませんが、配合されている一般医薬品(OTC医薬品 over the counter)としてドラッグストア等でも購入が可能です。

肝斑治療では第一三共ヘルスケアの「トランシーノ」ブランド(※)が有名ですね。

また、トラネキサム酸は風邪薬にも配合されていることがありますので、お医者さんで薬を処方してもらう時には、トラネキサム酸を服用していることを伝えて、飲み合わせに気をつけることが大切です。

市販の風邪薬などを飲む場合にはメーカー又は店頭にいる薬剤師に教えてもらうと安心です。

(※)第一三共トランシーノII
第一三共の手がけるシミ対策用のトランシーノシリーズの中で、肝斑を改善するために作られらものが、1日服用量4錠中に750mgのトラネキサム酸が配合された「トランシーノII」です。こちらは朝晩の1日2回を、8週間を目安に服用します。

8週間の服用が過ぎても全く変わらないとか、特に変化を感じないという時は、肝斑ではない可能性があるので、服用をストップしてください。

トラネキサム酸の副作用

トラネキサム酸の副作用とは?

美白効果やシミ対策の強い味方となるトラネキサム酸は副作用が少なく、安全生が高い薬です。

ただし、全く副作用がないわけではなく、吐き気、食欲不振、そう痒感(かゆみ)、嘔吐、下痢、眠気などの症状があらわれることもあります。その場合は、すぐに使用をストップし、医師に相談してください。

気をつけなくてはいけないのが、止血剤との併用です。止血剤とトラネキサム酸(トラネキサム酸も止血剤の一種)を併用すると血栓ができる危険性があります。一般的には歯科治療で止血剤が処方されることがあるので、気をつけましょう。

また、トラネキサム酸には血液凝固作用があるため、血栓症、脳血栓、心筋梗塞、肝不全などの病気を患った方は使用を避けてください。

妊娠中・授乳中の方は産婦人科の先生の指示を受けてからにしましょう。

塗るタイプのトラネキサム酸であれば、このような副作用を心配せずに使うことができますので、上記に心当たりのある方や心配な方は、トラネキサム酸配合の美白化粧品を試してみてはいかがでしょう。

塗るトラネキサム酸(化粧品)の美白効果は?

トラネキサム酸化粧品で美白対策!

トラネキサム酸は服用するだけでなく、スキンケアに取り入れて、直接シミのある部分や全顔に塗ることもできます。

資生堂はメラノサイトの活性化を抑える「m‐トラネキサム酸」を開発。「m‐トラネキサム酸」は厚生労働省からも、美白有効成分として許可されています。配合された「HAKU」シリーズは美白を意識する女性に大人気となっています。

HAKUは、メラノサイトの活性化を抑制するm‐トラネキサム酸だけでなく、溜まったメラニンを排出する「4MSK」(よんえむえすけい)という成分も含まれる美白化粧品シリーズ。

また、トラネキサム酸の飲み薬で有名な第一三共のトランシーノシリーズには、お化粧水や美容液、クリームやパックに加え、メイク落としや洗顔フォームまで展開されています。

トランシーノもHAKUも、トライアルセットが販売されていますので、まずは数日間、自分の肌で実際に試してから、現品購入を検討するのがおすすめです。

美白コスメは効果を実感するのにある程度の時間がかかりますから、トライアル使用の数日で効果は実感できません。しかし、肌トラブルが起こらないか、乾燥の程度など、継続使用できそうかどうかを確かめるには十分と言えます。

<まとめ>

厚生労働省認定の美白成分「トラネキサム酸」は副作用が少なく、安心して飲めるシミ(肝斑に限る)改善薬。医師による処方が一番リーズナブルですが、第一三共ヘルスケアのトランシーノならドラッグストアで購入も可能です。また、肌に直接塗るコスメにも配合されているので、美白ケアを徹底したいなら、両方併用すれば更に効果的と言えそうです。

一朝一夕で効果はシミ改善期待できませんが、一定期間の服用でシミや肝斑が薄くなったという声は多いので、悩んでいる方は一度試してみてはいかがでしょう。